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広さの感覚は育った家の環境が大きく影響している?!広さを感じる住まいにする7つのポイントとは

2025.11.04

住まいの広さの感じ方には個人差がある

 

同じ広さの家でも、

「ゆったりしている」と感じる人がいたり、

「ちょっと狭い」と感じる人がいます。

 

SNSなどで「リビングは◯帖 必須!」など、さまざまな情報が流れているのをご覧になったことがあると思います。でも実は、

自分自身がどんな環境や広さで育ったか 

という事が潜在的に基準になっているようです。感じ方には人それぞれのクセや価値観が関わっているのです。

SNSで見た数字は発信者の価値観で、自分の感覚に合うかは別。

展示場や完成見学会などで物件を見た際に夫婦間で感覚に差があるご経験はありますか?潜在的な感覚に差があれば当然のことです。

集合住宅で育っていれば庭や吹抜けの有無で感覚の差が出ますし、

郊外の広い住宅で育てば隣家との距離や日当たりで感じるかもしれません。

 

実際に住まいの広さを体感して感じ取っていただき、いいところを取り入れていただきたい。

 

 

広さイコール広がり?

 

では広さを感じる住まいとはどんな住まいでしょう。

面積が広いから広がりを感じる、とは少し違います。

 

ひとそれぞれ感じ方には個人差があり、一律ではないことは前述のとおりです。

土地価格が高騰していて、理想通りの敷地を手に入れるのも難しいという背景から、

物理的な広さが無くても面積以上に空間を広く感じられたらいいですよね。

 

空間を広く感じるには細かい工夫の積み重ねが大事です。

そこで今回はSNSからは読み解けないDOAの家づくりで心がけている7つのポイントを軸に「広がりを感じる住まい」についてお話しします。

 

広がりを感じる住まいにする、7つのポイント

 

「この家のLDKは16帖だけどとても広く見える」など、実際の数字よりも広く見える家には、様々な工夫が散りばめられています。

 

施工例を用いて、おおきく7つのポイントをあげてみます。

 

1.視覚的な抜け感

面積以上に感じるには隣の空間とつながっていた方が広く感じるのは言うまでもありません。その代表が吹抜けではないでしょうか。1階から2階までの空間を大きく繋ぎ、一つの空間に見せれば視覚的にも物理的にも広がりを感じられます。

 

2.空間の連続性

庭とつながりをもつのはどの家でも共通で聞く話だと思います。

大事なのはその間にある中間の空間があるのかないのかでしょう。

こちらのお宅では、リビングの床と同じ高さで外のデッキを配置、大きなFIX窓でサッシ枠の存在感を減らして天井と床の連続性を強調しています。連続性を重視することでリビングの広さが実際の面積よりも広く見え、広がりのある空間を作り出しています。

 

3.窓の配置

窓は使い方によっては景色を切り取ったり、室内外を一体に見せることができます。

素材の使い方と絡みますが、こちらの写真のお宅では天井面と床面が木、壁が白、正面に窓、その奥にデッキと景色です。木製の勾配天井がギューッと視線を下げ窓に目を向けさせます。まるで遠くまでこの空間が続いているかのようにみえませんか?

 

4.あかり(濃淡をつける)

あかりは空間の奥行き感を演出する力があります。

昼間みると明るい白っぽい空間でも、夜照明をつけてみると明るさの濃淡が出て昼間以上に広がりを感じさせられます。

配灯の仕方によっては空間を狭く見せてしまうので注意が必要です。

 

5.色の工夫

濃い色は圧迫感を感じる傾向があるので、使う場所の工夫をしています。

反対に白に近い明るい色は光を反射するので広がりを感じやすく狭い空間にも好印象です。

平らな天井の素材を替えるだけで一気に落ち着いた雰囲気になります。

これは天井に木を張った事例ですが、体感しないとわからない良い雰囲気なんです。

 

6.余白の使い方

窓が多ければ開放的とは限らず、適度な余白がバランスを取って広がりを感じさせます。

 

7.家具の置き方選び方

家具の形と置き方は空間を広くも狭くも見せます。

広がりのある空間に何人でどんな暮らしがしたいかによっては家具の形や置き方にも工夫が必要です。リビング空間で一番大きな家具と言えばソファーが挙げられます。

ソファーはサイズが大きい分空間を隔てやすい家具です。平面図ではわかりづらいのですが広がりのある空間にするにはソファーの形によって配置を工夫する事が重要です。多くの場合、空間の真ん中におくと狭さを感じる傾向にあります。

 

まとめ

7つのポイントをご紹介しましたが、今回の話をまとめると以下の三つです。

 

◎広がりを感じる住まいを作るには、設計上の工夫、物の選び方など細かい工夫が必要

◎実物を見て自分の感覚を把握することが重要

◎担当者に自分たちの事を聞いてもらい設計の参考にしてもらう

 

 

DOAでは実際に住む方の家の完成見学会を実施しています。展示場ではなく、施主様の暮らしに合わせた住まいです。空間に合わせた家具も配置しているので、暮らしをより具体的にイメージしやすいと思います。実際に見ることで数字以上の広さを感じるか、もっと広さが欲しいかなど参考になると思います。