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自分たちに合った形状 外を眺めるキッチン

2021.09.20

家を建てるなら~とキッチンの形状、考えたことありますか?オープンキッチンがいい!リビングを向いた対面キッチンがいいな~など、ちょっと考えを巡らせてみるだけでも楽しくなります。今回は外を眺めるキッチンをご紹介します。

キッチンの正面にあるのがTV。それはとても便利ですが、作業効率を考えると不都合もでます。キッチンの正面はお庭。そんな心をゆるめるキッチンはいかがでしょう?ご紹介する事例はダイニングテーブルと横並びでつながるので“家事の時短”という意味ではむしろ好都合ですよ。

I型アイランド型のシャープなキッチン。ブラックとステンレスを基調としたちょっとハードなテイストの事例です。

正面にはお庭がみえる大きな窓。朝の忙しい時間帯、外の風を感じながら支度をするのはとても気持ちがいい。フラットなワークトップなので複数人で使えますしワークトップを広く使えて効率がいいです。

 

こちらも似たような配置ですがキッチンの設置形状が少し異なります。I型ペニンシュラタイプのキッチンに立ち上げを少し付けて水や食材が転がり落ちない様、また油の飛び散りを防ぐため壁を付けています。対面側のカウンターの高さを低く抑えてキッチンの一部としてだけではなく反対側からもお手伝いできるスペースができました。手元がほんの少し隠れるだけでリビング側からシンクの中が見えにくくなります。食器を洗うのを後回しにしても罪悪感なく出勤できたり急な来客にも気を遣わず乗り越えられそうなのも嬉しいポイントです。手元に置いてあるものを隠したいからリビング側を向いたI型希望という方には高さの工夫で様々な形での対応ができそうですね。

 

どちらの事例も広い庭や絶景が広がる敷地だけではなく視線の先にアイストップとなる緑や塀があれば叶えられます。食べ終わった食器の片づけも横に運ぶだけ。リビングとは一体空間なので首を横に振ればTVがみえて音も聞こえます。正面にはホッとする景色。キッチンの対面側にデスクカウンターを設けてしまうとお手伝いの想定が崩れてしまうのでそこは付けていません。

対面キッチンといってもⅡ型、L型、窓を向いたI型・・・。数回に分けてちょっとご紹介しただけでも見慣れたパターンと異なるタイプのキッチンがありました。なぜリビングを向いたI型キッチンが欲しいの?と自分を分析してみるだけでも間取りの構成が変わります。日常を豊かにする家づくりは様々な切り口があるので一口では言えませんが建てる土地のいいところを生かした家づくりという視点で日常の豊かさを得る家づくりもあります。ぜひそんな考えも片隅に置いていただき設計者の提案を聞いてみてください。見たことない魅力があればそれはその土地の豊かさを生かした部分かもしれません。