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気密測定行いました 〜高気密住宅に必要なC値や基準とは〜

2023.08.04

家にどのくらいの隙間があるかを表す「気密性能」。気密測定を行うことで家の気密性能を数字で示すことができます。

気密性は、住まいの住み心地を左右する性能値の一つです。

DOAの住宅のC値の基準、高気密住宅にするメリットなどをご紹介します。

気密性能を示すC値と計算方法

D.O.Aでは、定期的に気密測定を行っています。
定期的に検査を行うことにより、気密工事に不備がないか確認しています。

DOAが先日実施した気密測定の結果は、0.2㎠/ ㎡でした。この値を「C値」といい、数字が小さいほど住宅の気密性が高いことを意味します。

DOAでは、過去10年間の測定結果でも0.2~0.3㎠/ ㎡の結果になっています。

気密性能は、専用の測定器を使用し室内の空気を外にはきだして、室内と室外の圧力差をはかります。このとき、その風量によって建物全体の隙間の大きさを算出し、建物の延べ床面積で除してC値を判定します。

つまり、気密性能は「C値=住宅全体の隙間面積÷延べ床面積」で求められます。

C値 0.2の隙間の大きさとは

今回の物件の延べ床面積は約100㎡でしたので、C値は0.2㎠/ ㎡。家全体で約20㎠の隙間相当面積になります。
ピンとこない人も多いと思いますので、分かりやすく説明すると…

今回の家一軒分で

C値 2 の場合 はがき1.3枚分
C値 0.2の場合 名刺の約半分 

の隙間があることを意味します。

同じ坪数でも気密性を高めないと、これだけの差が生まれてしまいます。

快適に暮らすためのC値の基準とは

断熱性能を示すUA値とは異なり、現在C値には明確な基準がありません。

以前の「次世代省エネルギー基準」には、日本の地域ごとにC値の基準がありました。

北海道と東北の一部地域では2.0、それ以外の地域では5.0が基準で、C値が基準以下の住宅は「高気密住宅」とされていました。
しかし、2009年の省エネ法改正によりC値の基準が撤廃され、現在は「高気密」を定義する明確な基準はなくなりました。

ただし、住宅性能の高い世界のトップレベルの国々では、C値をおおむね0.6~1.0程度と定めています。

先述の通り、DOAでは、過去10年間の測定結果でもC値0.2~0.3㎠/ ㎡が平均結果となっています。

日本での基準はなくなりましたが、気密性能の重要性はかわりません。数値はゼロに近ければ近い方がよいと考えましょう。

なぜ、住宅に気密性が求められるのか。高気密住宅のメリット

そもそも、気密性が高いとどんなメリットがあるのかをご紹介します。

室内の冷えがなくなる

気密性能が悪く、隙間風が入りこむ家では、どんなに断熱材を厚くしても意味がありません。

エアコンで暖房した暖かい空気は上へ上へとあがり、冷たい隙間風が、床付近に下がってきます。

こうして、足元は寒くて、顔のあたりが暖かい不快な空気層ができてしまいます。

気密性が高い家は、隙間が少ないので室内の寒さも軽減できます。もちろん、熱気が入りにくいので、暑い夏の時期も快適です。

換気効率が高くなる

今の住宅では、24時間換気が義務付けされています。新鮮な外気を給気して、室内で汚れた空気を排気する必要があり、1時間に0.5回は空気の入れ替えが必要です。

しかし、隙間が多い家では、給気口と排気口へ空気の流れが計画的には行えず、汚れた空気が滞留してしまうことにもなります。

 

家の隙間が少ないと息苦しくなりそう…と思うかもしれませんが、それは間違い。気密性能が低い家ほど、換気効率が悪く、新鮮な空気を取り込みにくいのです。

気密性能の高い家にする方法

気密性能が高い建物をつくるためには、床・壁・天井に貼る気密シートに隙間を作らないことが重要です。

たとえば、外壁に面する壁にコンセントやスイッチを取り付ける際には、気密シートに気密コンセントボックスを取り付けて周囲の目張りなどが必要です。DOAでは下の写真のように施工し、とことん隙間をなくしています。

また気密シートのジョイント部分には目張りや当て木が適切に行われていることが必要になるので、現場での作業員が気密の施工方法を理解していることが求められます。

また、外張り断熱と内断熱の違いによって気密性に差が出てきます。

例えばキッチンや洗面などの給排水について、床面が気密ラインの内断熱では、それぞれの配管の立ち上がりすべてに気密テープなどの処理が必要です。つまり、隙間が出来やすい箇所が多くなるため、断熱性にも影響がでます。

しかし、当社の外張り断熱の場合、基礎立ち上がりが断熱気密ラインになり、床下も室内の一部と考えられます。
数の多い配管があっても気密性には影響は少なくなります。

 

外張り断熱にすることで、断熱性・気密性の両方を高めることができるのです。

D.O.Aの住宅性能を体感できる見学会にお越しください

D.O.Aでは、建築中の建物を見る、構造見学会も行っています。

構造部分を見ることで、断熱性や気密性の高さの理由がよく分かります。

快適な暮らしを求める方は、ぜひ見学会で私たちの住まいの快適性を実感してください。

構造見学会や完成見学会の情報は下記URLからご確認ください。

https://www.doa.co.jp/event/

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